レザークラフト用語を覚えよう
レザークラフトを始めるにあたり、皆さんネットで調べたりすると
よく分からない言葉がいっぱい出てきますよね。
いろいろありますが、スタートするにあたり
知っておいた方がよい用語や道具の名前をを紹介しましょう。
ただ50音順やランダムに書いてもなんなので
作ったばっかりの型紙で名刺入れを作りながら
用語解説したいと思います。
今回はタンニン鞣しのオリーブ色のシボありの牛革で作っていきます。
- タンニン鞣し 植物由来のタンニンで鞣した革。
エイジング(経年変化)する革。
対してクロム鞣し革がある。
- シボ 革の表面にある皺(凹凸)。
先ずは型紙を革に当てて革を粗裁ちします。
- 粗裁ち 型紙より大きめに革をカットする事。
粗裁ちはこの後の工程で結構意味があります。
次に丸ぎりで型紙を革の銀面に当ててけがいていきます。
- 銀面 革の表面の事。
- けがく カットする線を縁取りする事。
次は床面の処理です。
床面にトコノールを塗って磨きます。
粗裁ちをしているのでトコノールが銀面にはみ出すリスクが減ります。
- 床面 革の裏面の事。
- トコノール 床面、コバの仕上剤 他にトコフィニッシュなどもある。
ここで刻印がを打ってみます。
革を裏から濡らして刻印をゴムハンマー銀面に打ちます。
これはタンニン鞣しの革じゃないと入りません。
次は別たちで革をカットします。
- 別たち 革用のナイフ(切る、裁つ、そぐ、はぐ、削る時に使用)
他に革包丁がある。
ヘリ落としでへりを落として、コバを磨きます。
縫い合わせてからでは磨けない部分を先に行います。
ちょっとわかりずらい写真になってしまったけど
上がコバを磨いて下が切ったままの状態です。
コバに水をつけ紙やすりをかけ、トコノールを縫って
布やスリッカーなどで磨きます。
- ヘリ落とし 革の角(へり)を落として、丸みをつける道具。
- コバ 革を切った断面。
- スリッカー コバを磨く道具。
次にポケットの方のパーツにバネホックを取り付けます。
今回はハンシャのタイプを使います。
7号と12号のポンチで穴を開け、バネホックの打ち棒で取り付けます。
オールマイティプレートを裏にして、ひいて打ちます。
- バネホック ホックの中でバネを利用したホック。(他、ジャンパーホック等がある)
- オールマイティプレート バネホック、カシメうちの打ち代
- ハンシャ バネホックでボタンの頭が平なタイプ
- ポンチ 革に穴を開ける道具
革を貼る。
サイビノールを薄く塗って張り付ける。
木工用ボンドなどでも問題なく貼り付きます。
サイビノール 水性形のボンド
一円玉で角のアールを決めてけがいて、
革をカットする。
マルチステッチンググルーバーで縫い線を引く。
- マルチステッチンググルーバー 革に糸を縫う為の線を引く道具。
菱目打ちで革に穴をあけます。
4mm幅の4本歯と2本歯を使います。
- 菱目打ち 革に糸を縫う穴を開ける道具。
平縫いをする。
今回はエスコードの黄緑を使いました。
他にビニール系の糸ビニモなどがあります。
- 平縫い 糸と糸の間隔をあけずに縫う縫い方。
- エスコード 麻糸
- ビニモ ビニール系の糸
ウエットフォーミングをしようと思います。
タンニン鞣しの革は濡らして成型して乾かすと
もとに戻らないのでそれを利用して成型します。
木型等を使用する場合もありますが、
今回はちょっとぷっくりさせたいだけなので指でやります。
出来上がった名刺入れを水道水で濡らします。
完全に濡れたら、指で形を整えます。
- ウエットフォーミング タンニン鞣しの革の可塑性を利用した。革の形成方法。
この状態で一日乾かします。
最後コバを整えてトコノールを塗って布やスリッカーで磨きます。
完成です。
レザークラフトの用語や道具の名前はもっともっとあるんですが、
作れる物、できることの段階でゆっくり覚えれば良いと思うので、
無理せず、ゆるく始めてみましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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